合意のあるなしに関わらず、風俗での本番行為は違法です。風俗店では規約にそのことを明文化し、「規約に違反した場合は罰金として50万円を請求します」などと記載しているところもあります。では、もしも本番をしてしまったことが店にバレてしまったら、罰金を支払わなければならないのでしょうか?

風俗での本番行為と罰金の支払い義務について

結論から言うと、風俗の本番行為による罰金には支払い義務はありません。罰金とは国が犯罪を犯した私人に対して課す刑罰だからです。風俗店には罰金を制定する資格自体がなく、そのためいくら規約に書かれていたとしても罰金は支払う必要はないのです。

罰金以外の2つの意味合い

しかし、国ではなく単なる民間企業の風俗店が「罰金」として何らかのお金を要求するときは、大抵他の意味合いが隠れています。では、罰金と記されているが、それが別の意味合いを持つ場合は支払わなくてはならないのでしょうか。

1.損害賠償としての意味合い

風俗で本番をすると、女性が淫部を怪我することがあります。中には中出しをしてくる男性客もいますが、女性は避妊はしていたとしても念のために検査を受けることがあり、この検査費用もかかります。
万が一妊娠した場合には、中絶する際の費用もかかってきます。こういった費用について実損が生じるため、損害を男性客に賠償させると言う意味合いで罰金を定めているケースが多いでしょう。

たしかに、民法420条で、実際に損害が生じていない段階でもあらかじめ規約などに損害賠償額を予定することができると書かれています。しかし、風俗の利用規約の「罰金」の記載を損害賠償額の予定と捉えることは社会一般的な感覚からいって無理があるでしょう。さらに、損害賠償は、お客と風俗嬢との間に生じる問題であって、お店が罰金という名で請求できる質のものではありません。従って仮に損害賠償の予定の意味合いがあったとしても支払義務はありません。

2.違約金の意味合い

風俗では通常は利用規約を定めていますが、利用客がその店を利用する時には利用規約に同意したものとみなされます。このことから、「規約読んだだろう!」などと恫喝されて罰金を払うよう要求されたという相談例も多くあります。この場合、罰金には違約金としての意味合いを含んでいますが、一方的に店が定めた違約金にも支払い義務が生じるのでしょうか?

高すぎる違約金には支払い義務はない

悪質な風俗店は数十万、数百万の罰金(違約金)を要求してきます。あまりにも高すぎると言って男性が支払いを拒めば「規約に書いてあるだろう」と主張してきます。しかし、高すぎる違約金は暴利行為にあたり、支払い義務はありません。

暴利行為とは

判例では暴利行為について「他人の窮迫、軽率もしくは無経験を利用して、著しく過当な利益を獲得することを目的とする法律行為」であると定義しています。悪質な風俗からの罰金請求は50万円、100万円といった「著しく過当」な金額であるといえます。

また、本番行為が強姦にあたるなどと虚偽の情報を与えて「なんとかお金で解決して穏便に済ませたい」という男性の窮迫状況を利用しています。こういったことから、風俗店からの相場以上の罰金請求は暴利行為として無効と言えるでしょう。

本番トラブルを起こすと風俗店からの罰金請求が止まらない理由

これまで見てきた通り、本番行為による風俗店からの罰金には確かに支払い義務はありません。罰金の意味合いが損害賠償や違約金であったとしても、高くても10万円前後がその相場です。

しかし中には50万円の罰金を請求されたケースや100万円を支払ったケースもあります。それにとどまらず、後から休業補償や慰謝料などいろいろな名目で新たに何らかのお金を払うよう要求してきています。なぜこのようなことが起こるのでしょうか?

ターゲットになってしまっている

風俗業界は恐喝や脅しのプロである反社会的勢力や暴力団などと繋がっていることが多く、一度罰金を払ってしまうとターゲットにされてしまいます。特に、安定した企業に勤めているなど社会的地位がある人や家庭がある人は、それだけ守るべきものが多いため彼らのターゲットになりやすいのです。「本番行為をした自分も悪いし」「払えない金額じゃないから」「お金で解決できるなら安い」という思考は相手に透けて見えてしまいます。

何より被害を長引かせているのが、相手が個人情報を押さえていてそれを利用し尽くしていることです。「払わなければ家族に払ってもらう」「会社に請求する」などといって脅してくることもあります。もちろん家族や会社にはそんなお金を払う義務はありません。そう言えばあなたが払うと知っているのです。この悪魔のような連鎖を断ち切り、元の平穏な生活に戻るためには毅然とした態度と法的な対応が不可欠です。

罰金請求への対処は弁護士に相談

当弁護士事務所に所属している弁護士は、風俗での本番トラブルにこれまで数多く携わってきました。また無料相談も承っていることから、当弁護士事務所には日々数多くの相談や依頼が寄せられます。一般的な法律事務所とは異なり、蓄積されているノウハウや実績が桁違いに多いのが特徴です。

深夜にいきなりトラブルに巻き込まれ、不安でたまらず電話をかけてこられる依頼者もいらっしゃいます。親身な対応で不安を取り除き、本当に望む解決のために誠意と熱意を持って奔走します。風俗での本番行為による罰金請求は一人で悩まず、当弁護士事務所に気軽にご相談ください。