強姦しただろとなじられ土下座する男性

いつも利用しているデリヘルの予約が取れなかったので、前から気になっていたデリヘルを利用しました。担当についてくれた女性とは相性が良かったようで話も弾みました。

サービスを受けているうちに本番行為をしたくなってしまったので、女性に「本番してもいい?」と尋ねました。女性は「ダメだよ〜」とやんわり拒絶していたのですが、あまり嫌がっていない風に感じたのでそのあとも何度か交渉しました。

そのうちいやだと言わなくなったため、本番行為を了承してくれたものだと思ってゴムをつけて本番行為を行いました。

サービスを受け終わった後、女性が「ちょっと待ってて」と部屋を出て行きました。下着を着てしばらく待っていると男性が「ちょっとすみません」と部屋に入ってきました。

「お客さん、本番行為は規約で禁止してるの知らないの?」と男性に聞かれました。女性がどうやら店のスタッフに先ほどのことを報告したようです。私は動揺し、「あ、いえ…」と曖昧に答えていましたが、「うちの子が無理やりされたって言ってるんだけど。あんた無理やりしたの?」とだんだん男性の口調が強くなっていきました。

私は同意があったと思っていたことを伝えましたが、男性は聞く耳を持たず、奪われるようにその場で免許証とクレジットカードを取られました。さらにその場で土下座をするよう強要され、その姿を写真に撮られてしまいました。

「無理やり本番行為をするのは強姦にあたるって知ってるよな」と土下座をしている私の前に立って男性が言いました。

「今から警察行こうか」と手を取られたため、それはまずいと思って「本当に申し訳ありません」と何度も謝りました。男性は「うちのスタッフが怯えて仕事にならなかったらどうしてくれる?責任とってよ」とまた強い口調で言ってきました。

その後服を着て事務所に連れて行かれ、念書に署名をするように言われました。念書には「私は無理やり本番行為を行いました。つきましては損害賠償として100万円を支払います」というようなことが書いてあったと記憶しています。

100万円もの大金をすぐには用意できません。しかしサインをしなければ警察に連れて行かれてしまうと思いました。ボールペンを持ったまま固まっている私のことを男性は腕組みをして見ています。
「規約違反は100万の罰金って規約にも書いてあるやろうが!見てないのか!」と男性がしびれを切らしたのか、私に怒鳴りつけました。とにかくこの場を終わらせたかった私は、震えながらサインしました。

後日携帯に男性から連絡がありました。100万円はいつまでに支払えるかという内容です。「すぐには払えません」と伝えましたが期日を区切ることを求められました。その時に「払わなかったら警察に行く」とは言われませんでしたが、約束は守れよ、と言われ電話が切れました。

警察に行くことは絶対に避けたいと思っています。しかし、100万円もの罰金を払うことは経済的に難しいのが現状です。なんとか解決できないでしょうか。

解決内容

今回のケースでは、本番行為が強姦罪に当たると店舗側の男性が主張しています。しかしそう伝えることによって相談者の男性に対して恐怖心を植え付け、罰金として100万円を払わせようという手口です。
この男性の言動は刑法上の脅迫罪や強要罪(刑法222条・223条)に該当する可能性もありました。

相談者は途中から断らなかったので女性の合意があったと認識していたようですが、合意があったかどうかは明らかではありませんでした。

デリヘルでのサービスは個室で行うため、力が弱い女性が自分で身の安全を守るのは難しいものです。デリヘルの利用客の中には刺激をすると急にカッとなって暴力を振るったり、何をするかわからなかったりという危険な利用客もいます。そのため、実際に同意していなくてもあまり強く拒絶することは返って身の危険を強めることになると考えて対応する女性もいます。

しかし、デリヘルでの本番行為が強姦罪に該当することはありません。今回のケースでも相談者は暴力や脅迫行為を行なっていないため、相談者の行為は刑法177条の強姦罪の構成要件には該当しません。

相談者の希望としては、サインした念書の効力を取り消して罰金を払わなく済むようにしてほしい・免許証とクレジットカードの情報を悪用されないようにしてほしいとのことでした。

警察に訴えることをほのめかして念書にサインを強要した今回のデリヘル男性の言動は強迫にあたるとして、民法96条に基づいて念書の効力を取り消すことを主張しました。

今回弁護士が交渉に当たったことでデリヘル男性の態度は軟化したため、改めて示談交渉を行い示談書を締結しました。