警察官に取り押さえられる男性

デリヘルやヘルスなどの風俗店で気分が盛り上がって女性と交渉して本番をしたはずが、女性が同意しておらず後から「本番強要だから強姦だ」と騒がれた…こういったケースは枚挙に遑がありません。

デリヘルからも「強姦は犯罪だから警察に行きましょう」と言われ、警察に行きたくないならお金を払うよう求められて当弁護士事務所に相談に来られる方が多くいらっしゃいます。

デリヘルで本番行為をすると、本当に強姦罪などの犯罪にあたるのでしょうか?

デリヘルでの本番行為と強姦罪等の犯罪に関する法律

売春防止法

デリヘルでの本番行為が犯罪になりうるとするならば、売春防止法違反と刑法177条の強姦罪です。このうち売春防止法では本番行為の相手方も対象になるため、本番をした風俗嬢だけではなく男性側も違法として犯罪になります。(売春防止法3条)
しかし売春防止法3条には罰則規定がありません。そのため、本番は違法ではあっても逮捕されることはありません。

強姦罪

風俗嬢との本番行為で最も心配なのが、強姦罪にあたるかどうかでしょう。強姦罪とは相手が抵抗できないくらいの強い暴行や脅迫を手段にして女性に性行為を強要(姦淫)することです。

強姦未遂になるかどうかは本番行為が行われたか、すなわち性器を挿入したかどうかによります。本番ができなかったとしても暴行や脅迫行為が行われていれば強姦未遂です。

悪質なデリヘルがよく使う手口が「風俗嬢が嫌がってるのに無理やり挿入したから強姦だ」という理屈です。しかし、当弁護士事務所に相談に来られる方のお話を聞いていてもわかるのですが、合意がないからと行って男性が強い暴行や脅迫を使って本番を強要しているケースはほとんど見受けられません。

多くの事例が、返事がないので承諾してくれたと思って本番を始めたら嬢が騒ぎ出したとか、最初は拒否していたが途中で何も言わなくなったからいいと思った、といったように「暴行や脅迫」を使っていません。

合意がないことが強姦罪になるのではない

デリヘルに本番をしたことが見つかったことで利用者男性は動揺してしまいます。さらにそこにつけ込むように、デリヘルのスタッフから大きな声で恫喝されたり「金を払え」と脅されたりすると、冷静な判断が難しくなってしまうものです。

悪質なデリヘルや風俗嬢は「無理やりされたから強姦罪で訴えてやる」といったことを主張してきますが、そこに暴力や脅迫行為がなければ強姦罪にはなりません。

デリヘルで本番したことが強姦罪にあたった実際のケース(判例)

デリヘルで本番行為を行なって強姦罪として逮捕されたケースは実際にありますが、今のところ2例しか見当たりません。それにかなり悪質なケースです。

体を押さえつけて乱暴した

デリヘルを利用した男性が風俗嬢の体を押さえつけて本番を行い、女性がお店に報告した事例がありました。容疑者は強姦の現行犯として逮捕されています。
本番についての合意はもちろんない上に、体を押さえた行為が強姦罪での「暴行」にあたるという判断の上の逮捕となったようです。

スタンガンを突きつけて脅迫

もう一つの実例では、風俗嬢に対してスタンガンを突きつけて「殺されたいのか」などと脅迫した上で現金を奪った上に性行為を行うという紛れもない犯罪の事例です。この場合は強姦罪に合わせて強盗罪の容疑でも逮捕されています。

このように、デリヘルでの本番行為が強姦罪と判断されて逮捕されるケースは暴行や脅迫が行われている極めて悪質な行為ということがお分かりいただけると思います。このような行為を伴っていなければ、何も心配する必要はありません。

実際に当弁護士事務所に寄せられた相談内容

当弁護士事務所に寄せられた依頼内容をご紹介します。(個人情報保護のため、個人が特定される内容は省略し、シチュエーションも若干変更しています)

依頼者男性はデリヘルを利用した際に風俗嬢に対して本番行為を持ちかけました。一旦断られたものの数回交渉して女性が了承したので性器を挿入したところ、女性が騒ぎ始めたので途中で行為を中断しました。

その後デリヘルの男性がホテルの部屋に訪問し、風俗嬢と3人での話し合いになったところ、女性は「無理やりされた」と主張・デリヘル男性はそれを受け「強姦罪で警察にいかれたくなかったら200万円払え」と損害賠償を請求してきたという事案です。

この時依頼者は損害賠償金の支払いを拒んだことと、女性が強く憤慨しており「絶対警察に行ってやる」と息巻いていたことから抗いきれずに近くの交番に連れて行かれました。

当直の警察官が対応して3人の主張を一通り聞いた後「強姦罪として逮捕するには証拠が足りない。女性の言い分についてはこちらでもしっかりと聞いたが、男性の話も交えて総合判断すると強姦罪に当たるとはいえないため事件としては取り扱えない」ということで帰され、依頼者は逮捕されるに至っていません。

このように、警察に突き出されてその場で女性が強姦を主張したとしても、警察はそれを鵜呑みにすることはありませんので安心してください。もちろんとりあえず逮捕されることなどありえません。事件として取り扱われないまま帰されることがほとんどです。

風俗嬢が無理やりされたと主張したら強姦罪になるのか

デリヘルでの本番トラブルを弁護士や司法書士などに相談したとき、「相手の女性が無理やり本番されたと行っているなら強姦罪で逮捕される可能性がある」と言われたとして当弁護士事務所に相談に来られる方がいます。

しかし先ほども書いた通り、普通はそんなことはありえません。

女性は強姦罪の被害者なので被害者の証言が通りやすい、だから危険だというのがその理由にあるようですが、事実無根なのに女性の証言だけで判断しては冤罪が生まれかねません。

また、一般的な強姦事件とデリヘルでの本番行為による強姦の主張とでは状況が全く異なることから、警察もデリヘルにおける本番トラブルの取り扱いには慎重になります。

デリヘルでの本番トラブルの解決は経験と知識が豊富な当弁護士事務所にお任せ下さい

昨今「デリヘルトラブルを解決します」と大々的に打ち出している法律家が増えてまいりました。

しかし先ほどの例のように、中には正確な知識や経験に基づかないまま依頼者の相談に対応し、依頼者の不安や無知につけこんで高額の依頼料をせしめようとするところも出てきています。このような二次被害には遭わないよう、最新の注意を払ってください。

当弁護士事務所は長年本番トラブルをはじめ、幾多のデリヘルトラブルを解決に導いてきました。所属する全ての弁護士は「誠意をもって親身に依頼を解決すること」をモットーにしております。

本番トラブルは強姦罪で逮捕される案件は極めて少ないとはいえ、相手女性の中には合意がなく本番をされたことによる被害意識を強く持ち、なんとか報復したいと考えている人もいます。対応を間違えればいたずらに女性を刺激して、さらに怒りを増幅させてしまう可能性も否定できません。

家族や友人、勤務先にばれることなくデリヘルや風俗嬢とのトラブルを解決するためには、専門家を交えた迅速な対応が不可欠です。当弁護士事務所は本番トラブルの解決実績も豊富です。誠意をもって親身にご対応させていただきますので、お気軽にご相談ください。